【CROWN1 Lesson8の和訳:Optional Reading】|Images from the Trunk(トランクの中の写真)

高校教科書CROWN1 Lesson8 Optional Readingの和訳になります。学校の予習、復習に活用してください。

Images from the Trunk
トランクの中の写真  

トランクの中に封じ込められた記憶は、1989年、再び日の光を見ることになりました。トランクのカギを開けることを決意したジョー・オダネルさん。重大な決意の裏には、どんな想いがあったのでしょう。

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第1段落|【CROWN1 Lesson8の和訳:Optional Reading】  

Joe O’Donnell (1922-2007) was one of the first foreigners to visit Hiroshima and Nagasaki after their destruction by the atomic bombs.
ジョー・オダネルさん(1922~2007年)は原爆によって破壊された広島と長崎を訪れた最初の外国人の一人だ。
He was a 23-year-old Marine sergeant and was assigned to document the effects of the bombings.
オダネルさんは23歳の海兵隊軍曹で、原爆の影響を文書に記録するように任命されてきた。
He spent seven months in Japan, from September 1945 to March 1946, photographing the devastated cities.
1945年9月から1946年3月まで7ヶ月間を日本で過ごし、壊滅的な市内の様子を撮影した。

第2段落|【CROWN1 Lesson8の和訳:Optional Reading】  

After his return to the United States, O’Donnell started a new life as a White House photographer.
帰国後、オダネルさんはホワイトハウス公式の写真家として新生活を始めた。
He had brought photographs from Japan, but he put them in a trunk and placed it in the attic, resolving never to open it.
日本で撮った写真を持ち帰ったが、トランクに入れて屋根裏部屋に置き、二度と開けまいと決心した。
The trunk was left in the attic, locked, but O’Donnell’s memories of Nagasaki and Hiroshima remained with him.
そのトランクは鍵がかけられ屋根裏部屋に放って置かれたが、長崎と広島の記憶はずっと残ったままだった。
In 1989, he realized that he could no longer run away from his feelings.
1989年、オダネルさんはもはや自分の気持ちから逃げることができないと気づいた。
He decided to unlock the trunk.
トランクを開けることを決心した。
While looking at the photos, he decided that he had to make his own statement on the horrors of nuclear war.
トランクの中の写真を見ながら、オダネルさんは核戦争の恐怖について自分自身の声明を出さなければならないと決意した。
He says:
彼はこう言う。

第3段落|【CROWN1 Lesson8の和訳:Optional Reading】  

“Please do not misunderstand. I am an American. I love my country; I fought for my country.
どうか誤解しないでください。私はアメリカ人です。母国を愛しています。だから母国のために戦いました。
However, when my country does injustice to another, I must speak up.
しかし、母国が他国に不当な行為を犯せば、私は声をあげなければなりません。
American veterans do not understand me.
アメリカの兵役経験者は私のことを理解しません。
I was there.
私はそこにいました。
I walked in the ashes of Hiroshima and Nagasaki.
広島と長崎の廃墟を歩きました。
The Japanese army did many terrible things in China, Japan, and Korea, in whatever.
日本軍は中国、日本、韓国その他どこの国であれ、たくさんの恐ろしいことをしました。
But can’t you understand that a small child did nothing?
でも、小さな子供が何をしたっていうんです?
It is for those that I speak.
私が伝えるのはこういうことのためです。
They and their mothers did not deserve to die to win a war.
戦争に勝つために小さな子供とその母親が死んで当然なわけがありません。
It was not right in 1945.
1945年にこのような犠牲は当然ではなくなりました。
It will not be right in the year 2045.
2045年になっても当然のことにはならないでしょう。
It will never be right. It will never be right.
今後は決して当然なことにはならないでしょう。決して。
History has a way of repeating itself.
歴史は繰り返す傾向があります。
It must never be repeated again.”
戦争は決して繰り返してはいけません」

第4段落|【CROWN1 Lesson8の和訳:Optional Reading】  

When O’Donnell was in his seventies he had a chance to visit Japan to show his photos at an exhibit.
オドネルさんは70代で来日して彼の写真を展示して見せる機会をもった。
The photos were also exhibited in the United States and in Europe.
写真はアメリカとヨーロッパでも展示された。
He carried on his mission until he died at the age of 85 on August 9, 2007.
2007年8月9日に85歳で亡くなるまで彼は自分の使命を続行した。

参考

CROWN English Communication I 三省堂

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